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資格や賞は入試に有利なのか?

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英検2級合格、卓球選手権優勝、学級委員長などの資格や賞、実績は入試に有利なのかどうかを解説する。

ほとんどの高専では資格を持っていても加点しない

「漢字検定や英語検定を取得していると、入試の点数がアップするの?」という疑問を持つ受験生も多いと思う。学校によって対応が異なるが、多くの高専が資格を持っていても加点しない。

理由は資格を点数化することが難しいからだ。「漢検3級に2点」「数検3級に1点」のように決めると、すべての検定を査定する必要がある。

たとえ、加点する検定試験を数種類に絞っていても、(毎年難易度が変化する)資格を点数化をするのに時間と手間がかかる。また、資格の有無で合否が決まると、差別につながるため、国公立の学校で資格により追加点はしにくい。

加点しない学校

大分高専では教員が「資格によって点数加算はしない」と、明言している。ただし、受験生同士が入試試験で同点となった場合、資格を持っている受験生が優遇される。

加点する学校

一方、記事「高専入試の際に資格で有利になれる学校が判明」で詳しく紹介したが、下の表の通り、入試の際に保有している資格で加点したり優遇してくれる高専もある。

高専入試における資格の扱い
資格 特徴 各資格の加点数
釧路高専 実用英語技能検定 3級以上
日本漢字能力検定 準2級以上
実用数学技能検定 3級以上
算数・数学思考力検定 3級以上
理科検定 3級以上
国際標準計算能力検定 レベル9以上
TOEIC Bridge 130点以上
TOEIC 345 点以上
IT パスポート試験 合格
左記のいずれかの資格を保有すれば自己推薦(特別)による選抜が可能
東京高専 実用英語技能検定 準2級以上
実用数学技能検定 準2級以上
左記のいずれかの資格があれば「資格点」として推薦選抜で加点される。
推薦選抜の配点は合計100点で資格点はその中の4点分。
各資格2点づつ、計4点
松江高専 日本漢字能力検定
実用英語技能検定
TOEIC
推薦選抜と学力選抜で影響する 不明
呉高専 実用英語技能検定 2級以上
実用数学技能検定 2級以上
実用理科技能検定 2級以上
基本情報技術者試験
左記のいずれかの資格がれば、特別推薦の出願資格を取得することができる
熊本高専 実用英語技能検定 3級以上
実用数学技能検定 3級以上
算数・数学思考力検定 3級以上
日本漢字能力検定 3級以上
理科検定 3級以上
ICTプロフィシエンシー検定3級以上
珠算能力検定(日商) 2級以上
暗算検定(日珠連) 2級以上
左記のいずれかの資格があれば「特別活動」として加点される。
推薦選抜の配点は調査書135点・特別活動10点・面接60点の合計205点。
各資格の加点数は不明だが、生徒会活動や部活動の実績も合わせて最大で合計10点
沖縄高専 日本漢字能力検定 準2級以上
実用英語技能検定 準2級以上
実用数学技能検定 準2級以上
実用理科技能検定 2級以上
推薦選抜と学力選抜で影響する 不明

(情報は2023年度時点)

実績や賞による加点もほとんどない

「サッカー部の部長」「学級委員長」などの地位、「関東地区テニス選手権準優勝」などの賞があっても、国公立の学校で点数が加点されるケースはほとんどない。

理由は(前述の資格と同じく)地位や賞を点数化することが難しいからだ。

地位や賞を高く評価してくれるのは、スポーツに特化した学校ぐらいである。

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