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高専生の奨学金の受給率と延滞率

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高専生の奨学金の受給率は1~2割であり、延滞率は大学よりも大幅に低い。就職率がほぼ100パーセントであり、就職後も雇用が安定、または再就職しやすいことが、延滞率が低い要因であると推測できる。

延滞率は平均0.7%

東洋経済オンライン-高専vs大学「奨学金延滞率」の違いは衝撃的だでは、高専全58校の奨学金の延滞率について紹介しており、記事によると高専生の奨学金延滞率は平均0.7%である。これは大学の1.3%を大幅に下回る値だ。
高専の奨学金の延滞率
(出典:東洋経済オンライン-高専vs大学「奨学金延滞率」の違いは衝撃的だ)

また、全58校の半数近くの23校が延滞率0パーセントであり、返済率が非常に高いことがわかる。

就職率がほぼ100パーセントの高専では就職に困ることはなく、就職後も雇用が安定、または再就職しやすいことが推測できる。

また、授業料を含めた学費自体が大学に比べて低いことも、延滞率が低い要因である。

受給率は1~2割

先ほど紹介した表を見ると、奨学金を受給する学生の割合は各校約1~2割である。

私の在籍していた高専の場合、同級生で育英会の奨学金制度を利用していたのは14パーセントであった。当時の日本の相対貧困率が約14パーセントだったので納得の値である。

授業料免除が受けやすい

高専在学中、親の年収が低かったため、私は何度か授業料を全額ならびに半額免除された。なお、授業料免除は学校の成績に関係なく受けることができた。

一方、大学では授業料免除の基準を「保護者の年収が低い」ことに加え、「学生の成績が優秀である」ことを条件にしているところが多いため、授業料が免除されにくい。

そもそも保護者の年収が低ければ、学生は生活費を稼ぐために働かなければならず、バイトをしながら学校の成績も優秀な学生はそう多くはないでしょう。

また、記事「子どもの成績は親の年収に比例する」で紹介したが、文部科学省の調査では「子どもの成績は親の年収に比例する」という統計データが出ており、やはり親の年収が低い学生が、学校で優秀な成績を取ることは難しく、授業料が免除される可能性も低い。

一方、高専のように成績に関係なく授業料免除が受けられるのなら、奨学金の月々の返済額を低く抑えることができる。よって、高専生の延滞率が低いのは当然の結果だ。

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