高専生の自殺率は高校生の3倍もある
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高専生の自殺率は昔から高く、高校生の3倍、大学生の2倍である。そこで今回は高専生の自殺が多い理由を解説する。
あまりにも多いため国会でも審議された
鈴鹿高専が公開した資料「令和2年度 運営諮問会議報告書」によると、高専生の自殺率は高校生の3倍、大学生の2倍であると述べられている。
高専で自死する学生は平均的に高校の3倍、大学の2倍という深刻な問題があります。
あまりにも高専生の自殺者数が多すぎるため、国会で国会議員らが高専の自殺問題を審議した。それによれば自殺が多い理由として以下の分析がなされている。
高専独自の要因ということで、厳しい進級基準等による進級、卒業へのプレッシャー、あるいは高専の先生方、教員の生徒指導に対する経験等の不足、それから、一学科一クラスということで五年間同じクラスで学ぶ場合が多いという高専の学級編制など、高専独自の要因もあるのではないかというふうに分析されております。
しかし過去に起きた高専での自殺関連の事件を考えれば、高専の自殺率が高い理由はこれだけではないと思う。
1人の教員が3人の学生を自殺させる
例えば群馬高専では1人の教員が3人の学生を自殺に追いやった事件があった。かつてYouTubeで群馬高専の当時の学生がこの事件の詳細について暴露していたが、それによれば、自殺した3人の学生の特徴は皆優秀で寮生活を送っていたことだ。
優秀なのに自殺する理由
教員が学生を精神的に追い込めるのは、(普通の高校にはない)高専独自の採点方式があるからだ。
例えば高専では専門科目が必修科目となっている場合が多いが、一般科目と異なり、客観的な採点基準がなく、教員の独断で採点できるため、特定の学生に単位を与えないことも可能だ。なお必修科目の単位を取れないと留年となる。
つまり教員の独断で学生を留年させて、大学への進学を阻止することも可能なので、先ほど紹介した3人の優秀な学生が、なぜ自殺したのか見当がつく。
また過去に高専の寮での自殺もたびたび起きているが、寮生活では逃げ場がなく、自殺の温床となっている。
自殺対策を放置して出世していく教員たち
昔から高専生の自殺は何度も報道されてきたが、高専機構(全国の高専を統括する組織)は自殺対策をほとんどやっておらず、むしろ自殺した高専の教員が高専機構本部に出世したし、先ほど紹介した学生3人を自殺させた教員にいたっては群馬高専を退職した後、沼津高専で再雇用されている。
このように自殺に関与した加害者が罰せられることもなく、平然と高専でいられるのだから自殺が減るはずがない。
参考文献
日刊SPA!ー群馬高専の寮生が2年間で3人死亡…学校長の対応に疑問の声【寮生連続不審死事件】
文春オンラインー東京高専の学生会長・野村陽向さん(18)はなぜ自殺したのか
市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬ー依然闇に包まれた十年前の長野高専連続自殺事件について情報提供を募集中
市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬ーアカハラ犯雑賀洋平の沼津高専逃亡騒動を振り返る…逃亡中の労働実態不明問題を会計検査院に告発!