高専教員の平均年収は764万円
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統計によれば高専の教員の平均年収は764万円である。
月収46万円、ボーナス200万円
国立高等専門学校機構(以下、高専機構)では教員の平均給与を公開している。詳しくは国立高等専門学校機構-役職員の報酬・給与等について-平成24年度へ。
高専で勤務する各種職員の現状は以下の表のようになる。
区分 | 平均年齢 | 年間平均給与額 | |||
---|---|---|---|---|---|
総額 | うち 所定内 |
うち 通勤手当 |
うち 賞与 |
||
事務・技術 | 42.2才 | 533.1万円 | 401.4万円 | 8.8万円 | 131.7万円 |
教育職務 (高専教員) |
47.5才 | 764.2万円 | 564.5万円 | 7.9万円 | 199.7万円 |
海事職種(一) | 50.6才 | 482.6万円 | 508.9万円 | 10.5万円 | 173.7万円 |
海事職種(二) | 38.0才 | 463.7万円 | 351.9万円 | 7.0万円 | 111.8万円 |
看護師 | 48.2才 | 544.9万円 | 408.9万円 | 7.8万円 | 136.0万円 |
高専機構が公表している情報によると、高専で勤務する教員は平均年齢48歳で年収は764万円である。
年収の詳しい内訳は月収46万円、通勤手当8万円、ボーナス200万円である。
給与に対して専門科目の教員は不満
私の在籍した高専では、高専の教員は2種類に別れる。数学・物理の教員と、それ以外の科目の教員だ。
教員の担当分野 | 特徴 |
---|---|
数学・物理 | 有名国立大学院卒の高学歴。 高専だけでなく、近隣の私立大学の授業も兼務する。 時間的な余裕がある。 給与に対する文句も言わない。 |
それ以外の科目 | 学歴不明(ほとんどは大学院卒)。 何名かは高専卒業生。 一般企業に務めていたが、退職し、高専の教員になる。 時間的な余裕がない 。 給与に対する文句を授業などで言う 。 |
先ほどの年収764万円より、前者の「数学・物理担当」は給与が高いと思われるが、後者の「それ以外の科目担当」は給与が低いと思われる。
給与は高校の教員と大学准教授の間
高等学校教員の給与&年収-年収ラボによると、平成22年度、高校の年収は以下のようになっている。
- 平均年収:699万円
- 平均月収:44万円
- 年間ボーナス等:176万円
- 平均年齢:43.6歳
- 平均勤続年数:15.6年
- 総労働時間:172時間/月
高校の教員は平均年齢44才で年収699万円である。高校と比較すると、高専は平均年齢が4才高めで、年収が65万円高いことになる。
また、大学助教授の年収&給与:862万円-年収ラボによると、平成22年度、大学准教授の年収は以下のようになっている。
- 平均年収:862万円
- 平均月収:53万円
- 年間ボーナス等:220万円
- 平均年齢:45.9歳
- 平均勤続年数:11.3年
- 総労働時間:164時間/月
大学准教授は平均年齢45才で年収862万円である。大学准教授と比較すると、高専の教員の方は平均年齢が2才高めで、年収が98万円低いことになる。
ついでに、大学教授の年収・給与を公開-年収ラボによると大学教授は平均年齢57才で年収1114万円である。