学力選抜における内申点の影響度
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高専の学力選抜において、内申点は合否にどれくらい関係しているのかを考える。
学力選抜は内申点が高くない受験生同士の勝負へ
内申点の良い受験生は推薦選抜で合格するため、学力選抜では、内申点が高くない受験生同士で点数を競い合う。
実質的な調査書の比率はやや低くなる
例えば函館高専を受験する場合、点数配分は以下のようになる。
学力検査800[(数学100+英語100+理科100)×2+社会100+国語100]+調査書360=計1160点
評定が1教科あたり5段階中平均「4」を獲得していれば、360×4/5=288点。 もし、入試当日の筆記試験で全教科60パーセントの点数を取った場合、(60×3)×2+60×2=480点
よって、調査書が試験の全得点に占める実質割合は288/(288+480)=37.5パーセント。
調査書点(評定) | 筆記試験の得点 (各教科の平均) |
合計得点 | 調査書が合計得点に占める割合 | |
---|---|---|---|---|
満点 | 360点 (5) |
800点 (100点) |
1160点 | 45% |
実際 | 288点 (4) |
480点 (60点) |
768点 | 37.5% |
内申点が良い受験生は、実質15パーセント増し
学力選抜で調査書は(各高専で異なるが)点数配分の20~30パーセントを占める。どれくらい調査書が関係しているのかを考える。
例えば函館高専を受験する場合、点数配分は以下のようになる。
学力検査800[(数学100+英語100+理科100)×2+社会100+国語100]+調査書360=計1160点
評定が1教科あたり5段階中平均「4」の受験生Aと「3」の受験生Bの点数差は360×(4-3)/5=72点。 もし、入試当日の筆記試験で全教科60パーセントの点数を取った場合、(60×3)×2+60×2=480点
よって筆記試験のみを考えた場合、受験生Aは受験生Bより次の値が実質割増となる。
72/480=15パーセント。
函館高専 | 調査書点 (評定) |
筆記試験の得点 (各教科の平均) |
合計得点 | 差 |
---|---|---|---|---|
受験生A | 288点 (4) |
480点 (60点) |
768点 | 72点 |
受験生B | 216点 (3) |
480点 (60点) |
696点 | ー |
つまり函館高専の学力選抜では、内申点が良い受験生は、他の受験生より点数が15パーセント増しの感覚である。
結論:内申点の影響は限定的
よって、学力試験における内申点の影響は筆記試験の得点の10~20パーセント程度と考えられる。
10~20パーセントは、筆記試験の運によって左右される点数の範囲だ。つまり内申点が低くても、筆記試験で高得点を取れば合格の可能性は十分にある。