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合格に必要な偏差値はいくらか

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偏差値とは何か、合格に必要な偏差値はいくら必要かを解説する。

偏差値とは

偏差値とは学力偏差値のことで、学力検査の得点を、全体の平均点と標準偏差により正規化した値である。

計算
(出典:keisan

学力偏差値では偏差値の平均が50になるようにしており、偏差値50より上の受験生は全受験生の平均より学力が高いことを示す。

上の図から偏差値40~60の学生は全体の68.3%であり、偏差値50の学生が一番多いことがわかる。よくある間違いだが、偏差値の50=平均点ではない。

偏差値を求める式は次の通りだ。

偏差値=(自分の得点 - 全受験者の平均点 ) ÷ 標準偏差 × 10 + 50

標準偏差はその時の試験によって異なるが、仮に10として設定する。例えばA君が数学の試験で90点を取り、クラスの平均点が60ならば、

偏差値=(90 - 60 ) ÷ 10 × 10 + 50=80となる。

もし標準偏差20なら、

偏差値=(90 - 60 ) ÷ 20× 10 + 50=65となる。

偏差値がいくらなら合格するのか?

偏差値と入試倍率で合格か不合格になるか予想できる。

例えば、ある高専の入試倍率が2.0倍で偏差値が50、全受験生の内申点が同一得点なら、単純計算すると学力選抜の合格者は偏差値50以上の者である。

実際には、全受験者の内申点は異なり、入試当日の点数も異なるため、50未満の受験者も合格の可能性は大いにある。

高専の偏差値は下がっているのか?

私の在籍していた高専の場合、かつて偏差値は70程度だったが、その後どんどん下落し、私が受験した時は偏差値が57か58であった。

おそらくこれほど下落した理由は知名度の低下である。年配の方に「出身は高専」と言うと「名前は聞いたことがある」と言われるが、若い方に「出身は高専」と言うと、「何ですか?」みたいに言われる。

知名度が低いため受験者が減り、入学倍率も低くなるため偏差値が低くなるのだ。

国立高等専門学校機構-第1期中期目標期間をもとに、近年の高専の入学志願者数をグラフで表すと下のようになる。
競争倍率と偏差値

毎年、志願者数、つまり受験者数が減っているので、競争倍率が下がるとともに偏差値が下がっているはずだ。

しかし、私が在籍していた高専の近年の偏差値は高くなった。原因は就職難である。大学に出ても働けない若者が増える中、就職率99%・求人倍率25倍の高専に受験生の保護者から注目が集まった結果、受験者数が増えるため偏差値が高くなったのだ。

よって、今後の高専の偏差値は景気次第で変わるでしょう。

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