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地方の高専は存続危機に 各高専の生き残り策とは

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少子化とともに高専の志願者数は年々減少していき、さらに令和3年度から私立高校授業料実質無償化制度によって地方の高専では定員割れを起こす学校も出始めた。各高専では学校存続のため様々な入試制度を導入している。

志願者全員が合格できる高専もある

志願者数が少ない高専では、主に次の2つの方法を導入して入学者数を確保している。

  1. 推薦入試の合格者を増やす
  2. 複数の高専を併願受験可能に

推薦入試の合格者を増やす

学力よりも推薦の方が学生を集めやすいため、各高専は推薦選抜の合格者数を急激に増やしている。

かつて高専の推薦入試で合格する者は合格者全体の4割以下だったが、現在、高専の多くは学力入試より推薦入試の合格者数の方が多いか同じ数になっている。

例えば福井高専は合格者の7割が、高知高専は合格者の約8割が推薦入試からの合格である。

複数の高専を併願受験可能に

従来は複数の国公立高専を併願受験できなかったが、定員割れを防ぐため現在は一部の高専では複数の高専を併願して受験できる。

にもかかわらず、高専の志願者数は年々減っていき定員割れの水準まで近づいている。さらに釧路高専に至っては令和4年度の入試で志願者全員が合格できる異常事態となった。

今後は定員削減が加速か?

定員割れを起こした大阪府の公立高校は統廃合の対象となるため、大阪府にある公大高専は2011年に定員割れを恐れて200人から160人に2割削減している。

2022年(令和4年)に鶴岡高専定員割れを起こしたが、地方の高専を中心に定員割れしそうな高専は他にもたくさんある。

定員割れを恐れて、今後は定員「削減」が加速するかもしれない。

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