推薦選抜の募集人数が少ない学校と多い学校の違い
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国公立の大半の学校では、推薦選抜よりも学力選抜の募集人数や合格者数が多い一方で、推薦選抜の募集人数や合格者数の方が多い学校がある。その違いを紹介する。
推薦で入学=成績優秀ではない
推薦選抜の目的の1つは、優秀な人材を早めに確保するためである。
推薦選抜では内申点の点数配分が高いため、本来なら成績のいい学生がたくさん集まるはずだが、実際は出身学校ごとの学力の差が激しいため内申点の高い学生であっても、実際に入学してみると学力が低い場合も多い。
例えば九州大学法学部ではAO入試(推薦選抜に相当)を廃止した(出典:薬系進学-AO入試廃止の方向か!?)が、他の国立大学でも合格した学生たちの学力が低いことを挙げて、推薦選抜を廃止する学校がいくつも出てきた。
(現在、九州大学法学部のAO入試は復活)
人員確保のために推薦の合格者数が増える
一方、少子化が急速に進んでいる地域や、学力よりも人員確保を重視する学校は推薦選抜の合格者数を増やしている。
例えば高知高専では、下の表の通り、学力選抜よりも推薦選抜の方が合格者数は多い。
推薦選抜の合格者数 | 学力選抜の合格者数 | |
---|---|---|
令和2年度 | 138 | 23 |
平成31年度 | 135 | 36 |
平成30年度 | 142 | 26 |
地方の学校では、公立の高校であっても定員割れする学校が増えているが、定員割れさせないためには、高知高専のように推薦の合格者数を増やす必要がある。
また推薦で合格した学生は他の学校へ受験できないため、他の学校から受験生を奪われることもない。よって人員を確保したい学校にとっては、推薦選抜の合格者数を増やした方が好都合だ。
よって今後は推薦の合格者数の多い学校が増えていくでしょう。