高専の推薦選抜の合格点を予想する
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推薦選抜の合格平均・最低点を公表している高専の資料をもとに、高専の推薦選抜の合格点を予想する。
5段階評価で平均約4.4が合否の分かれ目
下のグラフは木更津高専の令和3年度と令和4年度の推薦選抜における、調査書成績別の合否結果である。
(350点満点。出典:木更津高専「中学生の入試情報」)
内申点の計算方法
なお木更津高専の内申点(=調査書)は以下の公式で決定する。
内申点=125(5×主要5教科点※)×2+100(4×技能4教科点※)=350点
(※教科点=第2学年の5段階評点×第3学年の5段階評点)
分析
令和4年度のグラフを見る限り、以下の大きな特徴がある。
- 内申点が320点(5段階評価で平均約4.8)以上の受験生は合格が確定
- 内申点が270点(5段階評価で平均約4.4)が合否の分かれ目
- 内申点が260点(5段階評価で平均約4.3)未満でも合格の可能性がある
ただし合格に必要な内申点はあくまで目安であり、高専によって異なる。
受験者間の面接点の差が小さい
続いては、鈴鹿高専における令和4年度の推薦選抜の合格最低・平均・最高点である。
合格点
最高点 | 平均点 | 最低点 | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 211.3 | 186.2 | 168.3 |
電気電子工学科 | 195.2 | 186.2 | 179.0 |
電子情報工学科 | 222.5 | 196.4 | 184.7 |
生物応用化学科 | 205.5 | 195.0 | 188.0 |
材料工学科 | 217.0 | 198.3 | 185.2 |
合格点の計算方法
合格点の配点方法は内申点135点と面接点135点、計270点で評価する。
入試倍率
鈴鹿高専の各学科の偏差値は高い方であり、令和4年度の各学科の受験倍率は以下の通りだ。
志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 受験倍率 | |
---|---|---|---|---|
機械工学科 | 24 | - | 20 | 1.20 |
電気電子工学科 | 47 | - | 20 | 2.35 |
電子情報工学科 | 41 | - | 20 | 2.05 |
生物応用化学科 | 66 | - | 21 | 3.14 |
材料工学科 | 39 | - | 20 | 1.95 |
分析
入試倍率が2倍を超えており、ある程度の競争が起こっている学科でも、合格最低点と合格最高点との間には、だいたい20~30点程度の差しかない。つまり、受験者間の面接点の差が小さいのだ。
結論:内申点と合否は比例する
面接や小論文は各高専によって採点基準が異なるため、合格点を算出するのは難しい。
ただ面接や小論文では受験生間の得点差が小さいため、事実上、内申点で合否が決まるようだ。