フランクルが提唱した、苦しい状況を乗り越える方法
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「どんな時にも人生には意味がある」
これは世界三大心理学者(フロイト、ユング、アドラー)に次ぐ「第4の巨頭」と言われるヴィクトール・E・フランクルが述べた有名な言葉である。フランクルが提唱した「苦しみを乗り越える方法」を紹介する。
若者の死因の1位は自殺
下の表は年齢別の死因をまとめたものだ。10歳以上から自殺する人が増え、40歳頃まで死因の1位を占めている。
(厚生労働省ー平成26年版厚生労働白書)
自殺理由も様々だが、いずれにせよ若い内に「苦しみを乗り越える方法」を身につければ人生をよりよく生きれるのだ。
どんな状況でも希望を捨てない
オーストリアの精神科医で、ナチスの強制収容所を生き延びたフランクルは、著書「夜と霧」の中で、収容所の体験談と、その時の精神状態を詳しく紹介している。
著書によれば、収容所内で仲間が次々に死んでいく絶望の中、フランクルは仲間にこう投げかけた。
「どんな時にも人生には意味がある。未来で待っている人や何かがあり、そのために今すべきことが必ずある。」
仲間が次々に死んでいく悲惨な状況で、フランクルはこの言葉を仲間に投げかけ、生きる勇気を与えた。
フランクルは希望を与えることで多くの仲間を救ったが、実はフランクル自身も収容所を出た後に妻と楽しく暮らす生活を夢見ていた。
つまりフランクルのように、どのような絶望的な状況に置かれようと、希望を持つことで苦しみを軽減させることができるのだ。
私たちも同様に、苦しい状況に対して、自分の使命を果たそうと努力するのか、希望を捨ててあきらめるのか、どちらの選択肢を取るのかを常に問われている。