子どもの成績は親の年収に比例する
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全国学力調査の結果を分析したところ、子どもの成績は親の年収に比例している。現在の学校教育では、学力を伸ばすよりも点数を取る「技術」を身につけた方が成績は良くなるため、子どもの教育費に比例して学校の成績は良くなる。
世帯年収が高い家庭ほど子どもの教育費も正答率も高い
文部科学省がお茶の水女子大学に委託した調査(国立教育政策研究所『「平成25年度全国学力・学習状況調査の結果を活用した学力に影響を与える要因分析に関する調査研究」報告書』)によると、世帯年収が高い家庭ほど子どもの教育費も高い傾向があり、学校の成績は世帯年収に比例することが判明した。
(「平成25年度全国学力・学習状況調査の結果を活用した学力に影響を与える要因分析に関する調査研究」報告書をもとに作成)
上の図は2014年度の調査であるが、2009年度の調査でも子どもの成績は親の年収に比例することがわかっている。
学力よりも点数を取る技術を身につけた方が成績は良くなる
学校の試験では短い時間で多くの問題を解かねばならず、問題を解く「能力」を身につけるよりも点数を取る「技術」を身につけた方が成績は良くなる。
例えば歴史の授業で1789年に起きたフランス革命を学ぶ場合、どういった背景があったのか、どのような影響を及ぼしたのか、といったことを本来は学ばなければならない。
しかし、学校の試験では「フランス革命はいつに起きたか?」といった問題しか出題されないため、「非(7)難爆(89)発フランス革命」といった語呂合わせで覚えたほうが点数は取りやすい。
つまり、学校の成績を上げるには、学習塾や参考書に投資して点数を取る技術を身につけたほうが良いのだ。よって、教育費が子どもの学力に比例するのは当然の結果である。
今後も年収と成績の比例関係は続く
偏差値教育を導入したのは従順な国民を作るためでは、日本に偏差値教育を導入した理由は学力を上げるためではなく、上に逆らわない従順な日本人を育成するためである、と紹介した。
現在の学校教育の真の目的が学力の向上ではないため、子どもの問題を解く能力が上がらなくとも、政府にとっては問題ないので現在の教育方針を変えることはない。
よって、「子どもの成績は親の年収に比例する」という現象は今後も続くでしょう。