エコカーに関する仕事の将来性
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エコカーに関する仕事の将来性を考察する。
ハイブリッドが市場を独占
下のグラフは野村総合研究所が発表した2020年までのエコカー世界販売市場予測である。
(出典:野村総合研究所)
上のグラフのように、2020年度には、全世界で販売されるエコカーは500万台に達している。富士経済によると2030年度の販売台数は、下の表のようになる。
2030年度の世界販売台数 | |
---|---|
EV | 307万台 |
PHEV | 194万台 |
HV | 863万台 |
(EV=電気自動車、PHEV=プラグインハイブリッド自動車、HV=ハイブリッド自動車)
上のグラフや表のようにエコカー市場は次の3つの車種が独占している。
特徴 | |
---|---|
EV | 電気のみで走行する。走行中に二酸化炭素を排出しない。 |
PHEV | 電気で走行し、電気が足りなくなるとハイブリット自動車として走行する。 |
HV | ガソリンで電気を発電し、電気とガソリンを併用して走行する。 |
その他、水素自動車や燃料電池車など、上記3種よりさらに環境に良い次世代エコカーが開発されているが、導入費用や安全性の課題により、普及するのか不透明だ。
日本メーカーはハイブリッドや電気自動車に強い
現在、日本の各自動車メーカーはハイブリッドや電気自動車、プラグインハイブリッドにも強い。エコカーの普及が日本メーカーの売り上げを伸ばす鍵となる。
エコカーの存在感は低い
しかし、自動車の2012年度の世界販売台数は8000万台に対し、エコカーは500万台。エコカーの市場規模はまだ小さい。
現在、先進国ではエコカーが普及しているが新興国では安価な自動車が大量に売れるているため、世界全体で見ると存在感は低い。
結論:市場は伸びるが、国内の仕事が増えるのか不透明
2030年度、自動車販売台数のガソリン車の比率は90%とされ、エコカーの存在感は世界全体で見ると低いまま。
一方、生産拠点の海外移転により国内の自動車の仕事は減っている。よって、エコカーに関する仕事が国内で存続できるのか不透明だ。