高専卒の社員は、大卒よりも給料が低い
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高専卒業後、大学へ進学せずにそのまま就職した場合、大卒よりも給料が低い傾向にある。
初任給は大卒よりも低く設定されている
高専卒業後すぐに、パナソニックに入社した先輩によれば、高専卒は開発部の人に比べて、ボーナスに歴然とした差があるようだ。
一方、開発部に行く人は、たいてい大卒か大学院卒なので、開発部に行けるかどうかで給料に差が出てしまう。
私が在籍した高専の教員によると、「大卒の初任給が20万円なら君たちは18万円である」と言っていたが、高専卒の初任給は大卒より少し低く設定されているようだ。
高専機構の調査でも、大卒と高卒の中間という結果が
下のグラフは、高専機構が高専卒業生を対象にしたアンケート調査を実施し、高専卒業生が企業に入社後、どのような待遇を受けているのかを調査した結果である。
(高専卒業し隊-高専卒業生の入社後の待遇が判明)
給料(賃金)は「大学卒と高卒の中間」になるという回答がトップとなり、やはり、給料は大卒以下になってしまう。
ただ卒業後の期間が長いほど、つまり勤務期間が長いほど、「修士課程(大学院2年間)卒」や「大卒」と同じ給料に近づいているため、学歴以外の面で待遇が変化していることを示している。
近年では学歴よりも実力重視へ
昔は「係長に昇格するには東大・京大卒でなければならない」といったように学閥のある企業もあったが、近年ではそのような話を全く聞かなくなった。
IT業界を中心に、学歴よりも実力を重視する時代へ変化しているため、高専のみならず、高卒であっても大卒であっても、学歴の重要性が減ってきている。