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高専は知名度が低い!その原因とは

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高専は年配の方からの知名度はある一方で、若い世代ほど知名度は低い。その主な原因は「高専の恩恵を受ける人が急激に減ったから」だが、その理由を詳しく紹介する。

時代とともにメリットが減っていった

カテゴリー「高専のメリット」で、「高い就職率」や「塾なしで難関大学に合格できる」などの高専の様々なメリットを紹介した。

しかし下の図の通り、時代とともにそのメリットが減り、むしろデメリットの方が増えている。
高専のメリットが時代とともデメリットに変化

根本原因は日本人の所得が年々低くなっていること

高専のメリットがなくなった原因は様々あるが、根本原因は日本人の所得が年々下がり続けていることである。(下のグラフの赤線を参照)
実質賃金の推移・国際比較
(出典:スクールナビー日本とアメリカの賃金の差

昔は大学生が夏休みの1ヶ月間働くだけで、1年間の生活費と学費を稼いでいた時代もあったが、近年は日本人の所得が年々減り続け、学生が働きながら学費を稼ぎづらくなった。

収入が減る一方、学費は年々上昇しており、例えば国立大学の授業料でさえ1975年から2015年の間に15倍も上昇した。

仮に学校を卒業して就職できたとしても低所得なので、就職や大学進学に強い高専に対して受験生やその保護者はそのメリットを感じにくくなっている。

なぜなら高専は卒業まで5年間も学費を払い続けることになるし、大学へ進学すればさらに大きな費用がかかるからだ。

知名度が低い理由は恩恵を受ける人が少ないから

本来、高専に魅力があれば、在校生や卒業生がその素晴らしさを周囲に伝え、特に彼らの弟や妹、子どもが高専を受験していくため、志願者は増えていくはずである。

しかし実際には、ほとんどの高専生はその恩恵を受けていないため、知名度も志願者数も年々下がっている。

よって、高専の知名度が年々低くなった理由の1つは、恩恵を受ける人が年々減っていったからだ。

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