高専の教員は給料にご不満
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高専の教員は給与に不満を持ち、授業中に給料の文句を言う。過密スケジュールでありながら待遇が低いのだ。
たくさん働いても・・・少ない
私が在籍した高専だけかもしれないが、専門科目の教員は給与に対して非常に不満を持っていた。特に学校に対して不満を持っていたのは年配の教員である。
教員いわく、たくさん働いても給料があまり伸びないようだ。授業中にも学校の文句を行っている教員がたくさんいた。特に多い発言が「こんな学校やめてやる!」である。
過密スケジュール
専門科目の教員の中には自分で文章を考えるのが面倒なので、教科書の丸写しを黒板に書くA先生がいた。また、授業の半分は学生に発表をさせて、授業時間を稼ぐB先生もいた。(もちろんBが授業で使っている資料は昨年まで在籍した学生が作ったものである。)
なぜ、専門科目の教員は授業をサボるのか?
非常に忙しいからである。一般的に理系は忙しいのだが、高専はもっと忙しい。長岡高専の石田博樹氏は論文「高専問題の打開と展望」(リンク切れ)で次のように述べている。
授業時間に対する履修単位数の計算が大学の1/2となっているために,学生にとっては(教官にとっても)著しく過密なカリキュラムとなっている。
(「高専問題の打開と展望」より引用)
産業高専の古川純一氏も論文「高専教員と研究」(リンク切れ)で次のように述べている。
高専の教員は、大学の教員と比べて、圧倒的に「時間」がない。クラス担任、クラブ顧問などの学生指導に多くの時間を割かなければならない。
(「高専教員と研究」より引用)
私の在籍していた学校では、C先生が学生に「高専の先生には絶対にならないように!」、と真剣に警告していた。
しかし数学や物理の教員は優遇されていた。なぜなら他の大学まで教えに行くほど時間があったからだ。つまり高専の中でも、科目によって待遇の差が激しいのである。(もちろん数学や物理の教員は、給料の文句など言わなかった。)
誰でも採用する
石田博樹氏は前述の論文「高専問題の打開と展望」で教員について次のように述べている。
学問研究を本業とする者としてのまともな職務実績のある教官がほとんどいない。そもそも学問研究者としてまともに Career を積んだ上で採用となった教官がほとんどいない。士気を全く失った活気のない教官集団
(「高専問題の打開と展望」より引用)
前職に関係なく工学関係の講師として採用してくれる。実際に私の在籍していた高専でも、前職は環境分野の仕事をしていたのに福祉工学分野を担当している新任教員がいた。
実績がなくても採用する、つまり、門が広いため給与も少ない。