2次募集をする高専が少ない理由

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一部の高専では入学者数が定員より少ない場合、2次募集を行って再受験できる制度を導入している。しかし2次募集をする高専は圧倒的に少なく、なぜこれほど少ないのかを解説する。

受験生も高専もデメリットが大きい

高専機構-2次募集(後期日程)では、高専の2次募集の情報が掲載されているが、過去に2次募集を行っていた高専は旭川函館釧路秋田舞鶴広島高専の6校である。
高専の2次募集が少ない理由
(出典:高専機構-2次募集(後期日程))

高専は全国に57校あり、第2、第3志望学科まで併願して受験できる高専が多い一方、2次募集を実施している高専が少ない理由は、2次募集をすると他の高専に受からなかった受験生、特に遠方から受験してくる学生が増えてしまうからである。

実は、遠方から受験してくる学生は学校にとってもデメリットが大きく、学校側のデメリットは以下の通りだ。

  1. 就活に失敗すると学生の地元まで行く必要がある
  2. 何か問題が起きると、学生の地元まで行く必要がある

就活に失敗すると学生の地元まで行く必要がある

私の在籍していた高専では、企業から内定をもらいながら留年した学生がいた場合、学生と担任と学科長の3人で企業へ直接行き、「頑張って来年必ず卒業しますので、どうか内定を取り消さないでください」と謝りに行く決まりがあった。

遠方から受験する学生の場合、学生の地元の企業に就職する可能性が高いが、当然ながらその学生が内定をもらいながら留年した場合、その学生の地元まで足を運ぶ必要があり、学校としては受け入れにくい。

何か問題が起きると、学生の地元まで行く必要がある

また高専は高校のため、学校で何か問題が起きた場合は、学生のご実家へ直接行くことになる。その状況を恐れて遠方から受験する学生は受け入れにくい。

受験生とその保護者もデメリットが多い

遠方から高専を受験する場合、受験生とその保護者には以下のデメリットがある。

  1. 特定の学校の特定の学科しか募集していない
  2. 5年間入れる寮は少なく、民間の賃貸住宅に入居することになり生活費が高くなる
  3. 高専に不合格になっても高校から高専へ編入できるし、大学に進学すれば高専以上の学習ができるため、高専に限定して受験するメリットが少ない
  4. 三者面談等、移動の際に高額な交通費がかかる

よって、2次募集は学校と受験生の双方のデメリットが大きく、入試倍率が毎年1.0倍に近い地方の高専くらいしか2次募集を実施していない。

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