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高専と高校と大学の違い

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高専・高校・大学、それぞれの教育機関の違いを解説する。

高専と大学は高等教育機関

高等専門学校と高等専修学校の違いで紹介したが、高専や中学、高校、大学はどれも学校教育法第1条に規定されているので「1条校」と呼ばれる区分に分類される。
高等専門学校や高等専修学校、専門学校の違い
(図は All About-中卒から入れる専門学校「高等専修学校」とはをもとに作成)

高専は、大学や短大、専門学校(専修学校専門課程)と同じく高等教育機関に分類される。

一方、高校や高等専修学校(専修学校高等課程)、中学は中等教育機関である。

1条校である高専や中学、高校、大学はどれも「学校」としての特色が強いが、専修学校である専門学校や高等専修学校は「職業訓練校」としての特色が強い。

大卒まで5+2年間

高専と高校と大学の進学の違いは次の図の通りである。
高専と高校の違い

普通の高校生は3年+4年で大学を卒業するが、高専生は5年+2年で大学を卒業する。

高専は中級技術者を養成する学校

かつて、工業高校(最近は名称を工科高校や総合技術高校に変えている学校もあるが、以下「工業高校」とする)は現場で働く労働者を、大学は研究・開発する技術者を育成するために設立された。

実際に、大学では理論的な授業が多いのに対し、工業高校は実践的な授業が多い。

対して、高専は戦前型の旧制工業専門学校に見合う中級技術者養成を目的にした教育機関として新設された。つまり、工業高校と大学の中間的な存在として高専がある。

簡単に高校と高専と大学を区別すると下のように、位置づけることができる。

  1. 工業高校は初級技術者
  2. 高専は中級技術者
  3. 大学は上級技術者

研究予算自体も、大学>>高専>工業高校である。

高専と高校との違い:工業高校は実践技術者を育成

工業高校と高専、どちらに進学しようか迷っている受験生も多いと思う。そこで、私が高専に在籍した経験と工業高校から高専へ編入してきた学生の話から、その違いを紹介する。 

学力や研究レベルは高専の方が上

工業高校に比べて、高専の方が学力が高く、入試倍率も高いところが多い。

また、国の予算配分や設備環境から計算すると、工業高校よりも高専の方が研究レベルは高い。

工業高校は資格重視

工業高校から高専に編入してきた同級生いわく、学校では本人の意志に関係なく学生に資格をたくさん取らせる。その同級生は大量の資格を持っており、どれも実践的なものばかりだった。しかしその同級生は、自分の取った資格が何に役立つのか理解していなかった。

つまり、工業高校は実践技術者を養成するため、学校側は生徒に強制的に資格を取らせる。

一方、高専では資格を強制されることはない。(ただし、取得する単位が少なくて進級できない学生は担任から資格をとるように勧められる。)

大学工学部は研究者を育成

高専は5年間一貫教育により早くから専門的な勉強できるが、研究予算は少なく、レベルも低い。

一方、(学校によって異なるが、)大学は研究の予算が多く、内容もレベルが高い。大学は研究者を養成する学校であり、国や企業からの援助も多い。

よって、高専よりも、大学ははるかに研究の環境が整っている。

高専は学校数が少ない

高専は(埼玉・神奈川・山梨・滋賀・佐賀を除いて)各都道府県に1校以上あり、国立51・公立3・私立3の、全国に計57校ある。

高専の学校数が少ない一方、大学や工業高校は全国に山ほどあるため、選択肢が多い。

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