高専生だけがもらえる給付金一覧

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就学支援金制度や修学支援新制度など、（高専生を含めて）すべての高校生に向けた給付金（返済不要の奨学金）はいくつかあるが、今回は主に高専生が対象となる給付金を紹介する。

企業からの寄付金をもとに、高専生のために支給される給付金がいくつかあり、下の表で紹介する。

**高専生向けの奨学金一覧1**
	JEES・ジョンソンコントロールズ高専生奨学金	自立応援入学支援金
企業・法人等	公益財団法人日本国際教育支援協会	ジー・オー・ピー株式会社
主な条件	4～5年生又は専攻科1～2年生	高専の学生寮に入寮希望で通学が困難な者※1
1人あたりの受給額	月5万円	入学料相当額（84,600円）
支給期間	1年間	1回のみ
採用人数	4人	各校3〜4名
募集期間	2月～5月	12月〜1月
詳細情報	ジョンソンコントロールズグローバル「JEES・ジョンソンコントロールズ高専生奨学金」	豊田高等専門学校「自立応援入学支援金について」

（※1　通学が困難とは、公共交通機関を利用して片道3時間以上かかる場合や、新幹線や航空機を利用する状態を指す）

ジョンソンコントロールズ高専生奨学金は給付金額が高いものの採用人数が少ない。

一方、自立応援入学支援金は採用人数が多いものの、通学に「公共交通機関を利用して片道3時間以上」かかることなどが条件であり、たとえ条件にあてはまっても給付額が少ないことが特徴だ。

次の表で紹介するのは、生活に困窮する高専生に向けて作られた給付金制度である。

**高専生向けの奨学金一覧2**
	天野工業技術研究所奨学金	公益財団法人ウシオ財団奨学金	一般財団法人上田記念財団奨学金
企業・法人等	公益財団法人天野工業技術研究所	公益財団法人ウシオ財団	一般財団法人上田記念財団
主な条件	経済的に困窮している本科5年生	経済的に困窮している専攻科1年生	土木工学を専攻する本科4年生及び専攻科1年生のうち、経済的に困窮している学生
1人あたりの受給額	月2万円年24万円	月6万円年72万円	月4万円年48万円
支給期間	1年間	2年間	採用された年度から最短修業年限の手記までの期間
採用人数	55人（2023年度）	日本人学生5名、私費留学生1名（2024年度）	本科生、専攻科生合わせて81名（支給年度不明）
募集期間	4月頃	4月頃	4〜5月頃
詳細情報	公益財団法人天野工業技術研究所	公益財団法人　ウシオ財団	一般財団法人　上田記念財団

生活に困窮する高専生に向けて作られた給付金は採用人数が多い、または給付額が大きいことが特徴だ。

今回紹介した中で、全学科を対象とした給付金で本科生が受け取れる金額が高いのはJEES・ジョンソンコントロールズ高専生奨学金（計60万円）と天野工業技術研究所奨学金（計24万円）である。

採用人数を計算すれば、両方合わせても学年で1人もらえる程度なので、いかに受給が難しいかが想像できる。

一方、土木工学科の本科4年生及び専攻科1年生を対象とした一般財団法人上田記念財団奨学金は合わせて81名採用しているので、土木工学科に所属している学生なら高額な給付金を受給できる確率は高くなる。