HDDとSSDとeMMCの違い
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HDDとSSDとeMMCの違いを紹介し、それぞれの特徴や速度を比較する。
表で比較
HDDとSSDとeMMCの違いは以下の表の通りだ。
HDD | SSD | eMMC | |
---|---|---|---|
特徴 | 現在のパソコンの記録媒体として多く使われている。磁気ディスクにデータを保存する。 | フラッシュメモリを用いた記憶装置。メモリーチップにデータを保存する。 | SSDの一種であり、SSDより構造が簡素化されている。 |
読み書き速度 | 普通 | 非常に速い | やや速い |
消費電力 | 高い | 低い | 非常に低い |
大きさ | 大きい | 普通 | 小さい |
データ容量 | 大きい | 小さい | 非常に小さい |
耐衝撃性 | 弱い | 強い | 強い |
データ容量あたりの価格 | 安い | 高い | 高い |
主な搭載端末 | デスクトップPC ノートPC |
ノートPC タブレットPC |
タブレットPC スマートフォン |
(上の表以外に、SSDとHDDを融合させた「ハイブリッドHDD」もある。)
速度比較
SSDとHDDとeMMCの読み書き速度を比較すると、ベンチマーク結果は下の図の通りだ。
(左からSSD、HDD、eMMC。数字が大きほど速い。出典: Golem.de -eMMC, HDD oder SSD? )
一般的にSSDが最も速く、HDDやeMMCの3倍以上の読み書き速度がある。
SSDとeMMCは、バラバラの場所からデータを読み取る「ランダムアクセス」(上の画像では4K、4KQD32の値)がHDDに比べて非常に高いので、起動時間が速い。よって、eMMCとHDDを比べた時、eMMCの方が速く感じる。
HDD
HDD(ハードディスクドライブ)は低価格で大容量のデータを保存できることが特徴であり、主に大量のデータを長期間保存する用途に向いている。
近年では大容量化と低価格化が進んでいる。
SSD
SSD(ソリッドステートドライブ)は読み書き速度が非常に速く、消費電力が低く、衝撃にも強いので、タブレットパソコンやノートパソコンのようなモバイル端末に向いている。
近年では高速化と大容量化、そして低価格化が進んでいる。
eMMC
eMMC(組み込み用マルチメディアカード)は消費電力が非常に低く、超小型化も可能な記憶装置だ。主にスマートフォンのような超小型モバイル端末に搭載されている。
近年では高速化と大容量化が進んでいる。