印刷コストの低いプリンターランキング
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キャノン、エプソン、ブラザーのインクジェットプリンターの中で、印刷コストの最も低いプリンターを比較する。
代替インクはデメリットも多い
昔のプリンターは本体価格が非常に高くてインク代が安かったが、近年は逆転。本体価格が非常に安くて、インク代が高くなってしまった。
そこで、インク代を節約するために「エコリカ」のような代替インクを使う手もあるが、以下の様にデメリットも多い。
- プリンター本体が壊れやすくなる
- トラブル時、メーカー保障期間内でも無償修理を断れる可能性が高い
- インクの品質が純正より低い
レーザーよりもインクジェットの方が安い
そこで、純正インクの中でランニングコストが最も安いプリンターを調査する。
インク代や電気代を含めたランニングコストは、レーザープリンターよりもインクジェットプリンターの方が安い。
また、BCN AWARD「インクジェットプリンタ」で紹介されているが、そのインクジェットプリンターの日本市場は、近年エプソンとキャノンとブラザーで90パーセント以上のシェアを占めている。
よって、エプソンとキャノンとブラザーに限定して印刷コストが低いインクジェットプリンターを比較する。
個人向けのインクジェットを比較
個人向けのインクジェットプリンターはA3サイズに対応している機種もあるが、今回はA4サイズ以下に対応している製品のみを、メーカー別に比較する。
キャノン
キャノン製の個人向けプリンター中で、印刷コストが最も低い機種は次の2つ。
型番 | iP7230 | MX923 |
---|---|---|
印刷コスト (A4普通紙カラー1枚あたり) |
8.1円 | 8.1円 |
コピー・スキャン | × | ○ |
LAN | 無線 | 無線・有線 |
価格 | 12,950円 | 23,022円 |
(価格は2016年4月時点、Amazonの最安値を参照)
キャノン「PIXUS iP7230」は、コピーやスキャンはできないが、プリンター本体の価格が非常に低いことが特徴だ。
ただし、有線LANに対応していないので、無線LANを搭載しているパソコンのみ印刷が可能だ。
無線LANが搭載されていないパソコンから印刷したい場合は、データをUSBメモリに入れてプリンターに差し込んだ後に印刷することになるので、手間がかかる。
一方、キャノン「PIXUS MX923」はカラー印刷に加えてコピーやスキャンが可能。有線LANにも対応している。
エプソン
エプソンの個人向けインクジェットプリンターは印刷コストが高いため、A4サイズ印刷時のインクコストを公表していないの。よって今回は省略する。
ブラザー
ブラザー製の個人向けプリンター中で、印刷コストが最も低い機種は次の1つ。
型番 | DCP-J983N |
---|---|
印刷コスト (A4普通紙カラー1枚あたり) |
4.6円 |
コピー・スキャン | ○ |
LAN | 無線・有線 |
価格 | 32,488円 |
(価格は2016年10月時点、Amazonの最安値を参照)
2016年8月、ブラザーから、従来製品に比べてインクカートリッジの容量を数倍に上げてインクコストを1/2にした「PRIVIO DCP-J983N」が発売された。
DCP-J983Nは通常の1年保証に加えて、1年保証が終わってから2年間で1回だけ無償修理サービスが受けられる。
法人向けのインクジェットを比較
法人向けは個人であってもネットで簡単に買える。法人向けのインクジェットプリンターはA3サイズ対応やモノクロ印刷専用の機種もあるが、今回はA4サイズ以下でカラーに対応している製品のみを、メーカー別に比較する。
キャノン
キャノン製の法人向けプリンター中で、印刷コストが最も低い機種は次の3つ。
型番 | iB4030 | MB5030 | MB5330 |
---|---|---|---|
印刷コスト (A4普通紙カラー1枚あたり) |
6.1円 | 6.1円 | 6.1円 |
コピー・スキャン | × | ○ | ○ |
LAN | 無線・有線 | 無線・有線 | 無線・有線 |
価格 | 12,938円 | 22,383円 | 30,374円 |
(価格は2016年4月時点、Amazonの最安値を参照)
キャノン「MAXIFY iB4030」は、コピーやスキャンはできないが、プリンター本体の価格が非常に低いことが特徴だ。
次の、キャノン「MAXIFY MB5030」は先ほどのiB4030とは異なり、カラー印刷に加えてコピーやスキャンが可能。
最後に、キャノン「MAXIFY MB5330」は先ほどのMB5030より性能が向上し、最大可能給紙枚数が500枚に増えている。
エプソン
エプソン製の法人向けプリンター中で、印刷コストが最も低い機種は次の1つ。
型番 | EP-M570T |
---|---|
印刷コスト (A4普通紙カラー1枚あたり) |
0.6円 |
コピー・スキャン | ○ |
LAN | 無線・有線 |
価格 | 38,652円 |
(価格は2016年10月時点、Amazonの最安値を参照)
2016年、エプソンから印刷コストを極限に抑えた「エコタンク搭載プリンター」が発売された。
プリンターの印刷コストは、最も低い機種でもモノクロで2円、カラーで6円程度であったが、エプソンのエコタンク搭載プリンターはモノクロで0.3円、カラーで0.6円まで抑えている。
また、エコタンク搭載プリンターのインクはカートリッジ式からボトル式に変わり、インク交換の頻度も大幅に下げることができる。
ブラザー
印刷コストが個人向けより低い製品がないので、省略する。
1位はエプソンのEP-M570T
今回紹介したプリンターの印刷コストランキング1位に輝いたのは、先ほど紹介したカラー印刷を1枚あたり0.6円まで抑えたエプソンの「EP-M570T」である。