中高一貫校と高専の違い
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近年、中高一貫校が増えている。今回は中高一貫校の特徴を紹介し、高専との共通点や違いを解説する。
(図の出典:文部科学省―平成28年度 高等学校教育に関する推進状況について)
東大入学のほとんどは中高一貫校出身
中高一貫校とは、中学と高校を合わせた6年制の学校である。
上記のグラフの通り、中高一貫校は年々増加しているが、人気の理由は実績が好調だからである。
例えば東大に進学する学生は、中高一貫校の出身者が圧倒的に多い。
普通の学生が6年間で学ぶことを5年間で習得し、残り1年を受験勉強に費やすことができるので、普通の高校生より受験に有利になれるのだ。同様に、学校によっては留年や休学をせずに1年間海外留学することも可能であり、メリットが大きい。
中高一貫校と高専の同じところ、違うところ
下の表は中高一貫校と高専の違いを比較したものである。
中高一貫校 | 高専 | |
---|---|---|
入学時期 | 中学から | 高校から |
在籍期間 | 6年 | 5年(一部は5年6ヶ月) |
卒業後 | 主に大学へ進学 | 就職または大学に編入 |
学力 | 高いところが多い | 高いところが多い |
留年率 | 低い | 高い |
中退率 | 1割 | 1割 |
(中高一貫校の中退率の出典:NEWSポストセブン―私立中高一貫校生徒の中退率「平均で1割前後」の専門家推計)
同じところ
- 高校受験(高専の場合は大学受験)がない分、自由なカリキュラムが組め、他の高校生にはない経験や知識を習得できる
- 受験がない分、学習意欲を保ち続けるのが難しい
- 進路が変更しにくいため、学校に合わない学生は退学することになる。普通の高校の退学率が約1パーセントなのに対し、中高一貫校や高専は1割と、10倍の違いがある
違うところ
- 中高一貫校の留年率は低いが、高専は5年間で学生の3割が留年する
- 中高一貫校は大学進学を前提にしているが、高専は就職と進学の両方を考慮している
- 大学に進学する際、中高一貫校は塾で対策できるが、高専は塾に通わず独学で勉強する
中高一貫校から高専へ入学できる
中高一貫校を退学して高専に入学することは可能である。ただし、そのような学生は非常に少なく、内申点の計算方法などは学校ごとに異なるでしょう。