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高専生に必要な生活費はいくらか

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高専の学生生活でかかる実際の費用を、統計データをもとに計算する。

実際の学費は授業料+10万円以上

記事「実はこんなにかかる!高専で必要な実際の学費」で紹介したが、入学金(約8.5万円)や授業料(年間12万円、高校無償化による減額後)以外に、下の表の通り、高専初年度に約10万円以上の追加費用が必要だ。

高専初年度に必要な費用一覧
金額 備考
学生会費 年額6,600円 前期4月末、後期10月末に分けて納入
後援会費 年額1万2000円 前期4月末、後期10月末に分けて納入
クラス費 年額4200円 前期4月末、後期10月末に分けて納入
後援会入会金 8000円 入学時のみ
実習費 年額1200円 前期4月末、後期10月末に分けて納入
教育環境充実費 年額3600円 前期4月末、後期10月末に分けて納入
野外活動参加費等 1万7000円 入学時のみ
教科書・教材教具費 5万~8万円 毎年購入する必要あり.
学科により異なる.
学校指定の制服・体操服・ジャージ・体育館シューズ・作業着・白衣など 各約1万円〜5万円 学校・学科により異なる

神戸高専の公式サイトから一部引用)

さらに下の表の通り、高専生活でいずれ必要になる物を買うとさらに数十万円必要であり、平均して毎年10万円位以上の追加費用がかかる。

高専入学時以外で必要な費用一覧
金額 備考
パソコン 約10万円〜30万円 5年間使用する場合
パソコン関連品(プリンターなど) 約1万円〜5万円 5年間使用する場合
リクルートスーツ 約3万円 4年生以降に必要
修学旅行費 0円〜約10万円 学校により異なる

生活費は66~83万円

食費代・保険代・電話代など、学校に関係ない費用も全部合わせると、高専生にとって生活費はいくら必要であろうか?

下の表は「日本学生支援機構-平成18年度学生生活調査(PDF)」による国立大学の学生の標準的な生活費と家庭の経済状況を調べたものである。

表は大学生のデータであるが、一般的な高専生は学習塾へ行かないため、つまり学校外教育費がかからないため、生活費はほとんど同じ金額または少し低い金額になるでしょう。

表の授業料の金額(自宅通学の場合は50万1200円)を高専の授業料の金額(高専1~3年生は11.6万円、4~5年生は23.5万円)に置き換えれば、生活費を試算できる。つまり、自宅から通う場合、高専1年生の生活費は104万5100円-50万1200円+約11.6万円=年間約66万円と想定できる。

また同様の計算で、寮から通っている高専1年生の場合、生活費は119万1100円-47万1900円+約11.6万円=約83万円だ。

大学生の生活費の内訳(大学昼間部)
(国立大学の場合) 自宅 学寮 下宿・アパート・その他
収入 家庭からの給付 701,900 761,300 1,389,700
奨学金 204,800 419,600 292,700
アルバイト 322,800 235,600 279,900
定職収入・その他 37,000 40,700 48,200
1,266,500 1,457,200 2,010,500
支出 授業料 501,200 471,900 511,800
その他の学校納付金 8,300 11,100 5,800
修学費 46,600 42,300 51,400
課外活動費 40,600 47,900 47,800
通学費 103,200 14,200 21,100
食費 99,200 228,500 300,100
住居・光熱費 ・・・ 128,200 529,400
保健衛生費 37,200 29,500 38,100
娯楽・し好費 112,600 128,100 147,400
その他の日常費 96,200 89,400 116,100
1,045,100 1,191,100 1,769,000

(日本学生支援機構「平成18年度学生生活調査」、単位:円)

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