高専生の入学後の進路
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高専入学後の進路先は大学が25%、専攻科が15%、就職が60%である。高専における進学や就職の特徴を解説する。
半分は進学、半分は就職する
次の図は高専機構が公表している統計データより作成した、高専生の卒業後の進路である。
(専攻科とは高専卒業後2年間在籍する教育機関である)
国立高等専門学校機構によれば、全国の高専で卒業生は毎年9000人程度いる。上の図のように高専生の15%は専攻科、25%大学へ進学、60%は就職する。
高専生は専攻科または大学3年生へ進学
次の図は、高専と他の教育機関の進路の違いを表したものだ。
高校生が普通に進学した場合、卒業後は大学1年生から入学する。
一方、高専は5年生を修了(卒業)後、大学3年生へ編入する。(まれに、高専を卒業後、理工学部以外の学部へ大学1年生から入学する学生がいる。私の同級生に1人いた。)
詳しくは、高専卒業し隊-高専から大学編入へ。
大学卒業後は大学院へ進学する傾向がある
最近の理工学部の学生は、大学を卒業後、大学院に進学する学生が増えている。Wikipedia-大学院進学率によれば、国公立の大学院理工学部の進学率は60~70%である。
そのため、高専から大学へ進学する場合、その後に就職するのではなく、大学院へ進学する可能性の方が高い。
高専から就活に強い
高専から一般企業へ就職するのは簡単であり、高専は就職率99%、求人倍率25倍を誇る。よって、一般の大学生に比べて高専生は簡単に就職できるのだ。
よって、高専は学力の高い学校が多いが、進学ではなく就職を選ぶ学生も多い。(詳しくは記事「大学生より数十倍楽な就活」、高専卒業し隊-高専生の就職へ。)
なお、就職活動は5年生の春~夏にかけて行われ、遅い人でも秋には就職先が決まっている。