高等専門学校と高等専修学校の違い
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高等専門学校や高等専修学校、名前はよく似ているが全く異なる教育機関である。これら2つの専門学校の違いを解説する。
中学卒業者は高校や高専、高等専修学校へ入学できる
下の図は中学生の進路を示したものである。
(図は All About-中卒から入れる専門学校「高等専修学校」とはをもとに作成)
一般的に「高専」とは高等専門学校のことを指し、中学・高校・大学と同じく学校教育法第1条に規定されているので「1条校」と呼ばれる区分に分類される。
一方、中学卒業者が入学する「高等専修学校」や高校卒業者が入学する「専門学校」は学校教育法第124条の「専修学校」という区分に分類される。
高専が「学校」という特色が強いのに対して、高等専修学校や専門学校は「職業訓練所」としての特色が強い。
また、一般的に、高専の学力はやや高く入学しにくいが、高等専修学校は簡単に入学できる。(同様に、専門学校も学力が低いところが多い。)そして高専は大学と同じく高等教育機関であるが、高等専修学校は高校や中学と同じく中等教育機関である。
高等専修学校は高卒の資格がない
高専は5年(商船系学科は5年半)間在学し、卒業に必要な単位を取得すれば「高卒」の資格をもらえる。
一方、高等専修学校だけを卒業しても「高卒」の資格はもらえない。
高卒の資格を得るには、通信制高校と連携している高等専修学校に入学し、その通信制高校の卒業に必要な単位を取得する必要がある。
両方とも大学の受験資格あり
高専3年生を修了すれば大学への入学資格が、高専5年生を修了(卒業)すれば大学への編入資格が与えられる。
同様に、修業年限が3年以上などの要件を満たした高等専修学校でも、高校卒業者と同様に大学入学資格が得られる。さらに専門学校を卒業すれば、大学へ編入が可能だ。